あなたはスキャットマンジョンという人物をご存知ですか?
52歳で歌手デビューした米国人です。デビューアルバムは全世界で600万枚を売上げました。
彼はスキャットというジャズでよく使われる「ドゥバドゥバ」、「シュビドゥバ」という内容のない歌詞の音を使って歌いました。
彼は吃音症(きつおんしょう)という言語障害者でした。
話をしようと発生すると声が出ない、最初に発した音が自動的に繰り返されてしまうなどです。
「あ、あ、あ、ありがとう」とかの具合です。
この症状で人と話すのが苦手な彼にはピアノで自分を表現していました。
ピアニストをしながら、吃音を使うと盛り上がるということで、吃音というハンディ逆手にとって歌いました。
そして、ヒップホップやテクノと吃音の融合という斬新さが認められデビュー。
最初、彼は聞き手に吃音を障害と捉えられるのが怖かったそうですが、彼の妻が「その気持ちを歌に素直に伝えればいい」と言いました。
「吃音に悩む子供たちに元気を与えたい」というコンセプトでデビューアルバム発売となりました。
実際に彼の曲”スキャットマン”の歌詞は下記です。
Everybody stutters one way or the other みんな話しにくかったりする時もあるさ(※stutter=吃音ですが歌詞っぽくないから訳には使わずです。) So check out my message to you 僕のメッセージを伝えるよ As a matter of fact don’t let nothing hold you back どんなことにもひるんだらだめだよ If the Scatman can do it, so can you スキャットマンにできるんだから君だってできるさ
最初は泣かず飛ばずでしたが、急激にブレイク。
そして、日本でもカネボウやグリコのCMに出るほどの人気でした。
その数年後癌でお亡くなりになりました。
長所とは?短所とは?
私も、コンプレックスはあります。
ですが、昔はコンプレックスで全身できていた人間です。
コンプレックスを少しずつでも変えていくこと=魅力を高めていくこととなります。
彼は吃音というハンディを人生を変える力にしたのです。
身近ではお笑い芸人でも自分の顔がよくないことをネタにしたりしていますね。
ヒットしてから数年後、スキャットマン氏はガンでこの世を去りました。
みなさんもこういう方がいらっしゃったということをご記憶ください。