リーマンショック前は「そつなく、手順通りこなせる人」、つまりは教科書どおり進めれば内定できるものでした。いわゆる、デキる人です。
大手の就活予備校や就活塾でもこのころはかなり大企業の内定率が高かったとのことですが、最近は苦戦と漏れ聞きます。
その変化が下記の話と関係していると感じます。
まず、リーマンショック後から年々感じる採用側の変化を述べます。
・根拠やデータを持って、自分の夢を語れる人を採用したがる傾向増加今まで『正しい』と思って進めてきた投資や方針が失敗し、大企業でも過去最悪の赤字という場合が出ています。
「今正しいもの」を問うよりも「先々を根拠や考えを交えて語れる人材」あるいは「何か光るセンスのある人材」を強く欲しがっています。
これは以前もありましたが、傾向として急増しています。
先日、採用担当者側と話す機会があり、再実感しました。
結局は自分の意見がきちんと言えて、なおかつ自分がやりたい事や提案できるような事を根拠や事例を挙げて語れる人を欲しがっています。
あとは、採用予定人数を満たしていなくても、採用側の基準を満たす応募者以外は無理に採用しません。
そこに即戦力の見込みがある中途採用で補うケースが増えています。
最後に、企業側の採用の変化についても触れます。
経団連関係の企業の場合、4月1日一斉スタートと定められています。(水面下では面接と言わずに行っている会社もありますが)
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/001.html
4月1日スタートは規定で定められていますが、内々定までの日数に定めはありません。
企業側は優秀な人材の囲い込みのために、即日面接結果を出すことが年々増えています。
そして、早い場合、2日ないし3日おきで面接が入り、面接3回程度で内々定となっています。
私の生徒でも日付で会社が分かるといけませんので伏せますが、今週中に総合商社、飲料の最終面接です。
そのほか、すでに3次面接という話も。
リーマンショック前であれば、ゴールデンウィーク前に内々定が通常でした。
優秀な人材獲得合戦は2013年以降さらにシビアになると分析しています。